ふざけた名前だなあと、ふらりと入った、鎌倉武士。
でも、かまくらたけし、と読むらしい。
紛らわしい…
このお店は、一軒家のお宅が蕎麦屋。
結論から言うと、もう、異次元の衝撃。
いやはや、蕎麦とはここまでのものかと。
感服です。
店に入ろうと、玄関を開けると、返事がない。
やってないのかな?と、もう一度、声をかける。
中から、ご主人がやってきて、最初に言われたのが、十割蕎麦しかないと。
それでよろしいなら、構いませんよ、店内にどうぞ、と言われる。
店、というか、ご自宅のリビング。
十割蕎麦を頼む。
白く上品な見た目。
まずはそのまま食せ、と大将に促される。
一口目で箸が止まる…
しばらく、口の中で咀嚼…
半分くらい確かめるように、ひとくち、ひとくちを食べ進める。
甘み、香り、蕎麦が強く、強く、主張する。
半分くらいのとこで、つゆに。
つゆも少しつけただけで、旨味が広がる。
なんですか、この蕎麦は。
十割蕎麦でこんなの食ったことない、と大将に詰め寄る。
ツナギ無しでこの食感出すのに、そば粉の細かさが大事なんです、と、通常40メッシュ程度のものを70メッシュにかけるという。
やってくれる業者も少ないからなかなか大変だと。
つゆの鰹節は、熟成二年の本枯節を使用。
通常は熟成ニ〜三ヶ月で本枯節として出荷するのだが、この二年ものの本枯節は別格。
特別に削り出しをそのまま食せてもらったが、こんな美味い鰹節を食ったのは初めて。
しかし、大将のプレゼンの圧がとてつもない。
食べてるところを終始目の前に立たれて、こだわりを語ってくれる。
本気なんですよ、この大将。
個人的には、こういうの大好きだなあ。
そして、最後の蕎麦湯は脳裏に焼きつくような味わい。
味の永遠、がここにある。
食べたことのない極上の蕎麦。
上質というのは、間違いなく、この蕎麦のことであろう。
店名 | 手打ちそば処鎌倉武士 (かまくらたけし) |
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ジャンル | そば |
電話 | 0467-23-8777 |
予約可否 | 可 |
住所 | 神奈川県鎌倉市二階堂361-2 |
営業時間 | [月~金]11:30~16:00 [土・日・祝]11:00~16:00 売り切れたら店じまい。日曜営業 |
定休日 | 木曜日 |