味の境地へと誘う、七輪の始め方。おすすめ七輪9選。 | Yacchaooze!

味の境地へと誘う、七輪の始め方。おすすめ七輪9選。

野趣の道
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日本食のルーツを手繰る。

旨い酒。旨いつまみ。
味を深く理解していこうと思うほどに、出されたものを食べているだけでは理解し難しい。
原料にこだわり、産地にこだわり、味にこだわる。
料理人のこだわりを、自らが紐解くことで、店の良さ、腕の良さというものが、多少なりとも分かってくるものである。

だから、私は自ら調理する。
いままで、あの店の味に近づけようと、調味料や材料を揃え、食いたいものを作ってきたが、こうして味を整えるのが料理ではないと思うようになってきた。
味を誤魔化すのではなく、そのものの味を引き出すには何が良いのか。
それも自宅でできる範囲で。

昨今は調理器具の進化がめざましい。
日々の家事に追われてる、奥様方をターゲットに、石窯炊飯器、水なしで煮炊きする鍋、水蒸気調理できるオーブンなど、おそらく、カンタンでおいしく、というコンセプトで作られた調理器具が次々と出てくる。
こういうもので、調理すると短時間で美味しいものは作れるのだが、もう一歩、何かがほしい。
こちらの身としては、男の週末の料理。
キレイなキッチンで、オシャレな調理器具を使って、オリーブオイルを高いところから掛けることもなんてどうでもいいのだ。
むしろ、かまどで米炊いて、囲炉裏で魚焼いて、みたいなことに惹かれてしまう。
ルーツを探ると、そこに本質があることを知っているからだ。
そう。
至高の味の探求のために、ルーツを手繰る。
これこそが「野趣の道」コンセプトなのだ。

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本当の炭火の焼き鳥の美味さの秘密。

もともと、BBQをやるのが好きで、食うよりも調理係として振る舞っていた。
野外で食うというのは、それだけでも気持ちの良いものだが、せっかくだから、と、いい肉を仕入れてきたり、前日から仕込んだり、と食材に気合を入れてしまう。
機材もBBQ台だけでなく、燻製器やダッチオーブンやらスキレットなどを使って、腕を振るうのだが、どうも炭火だと肉や魚が圧倒的に美味くなるということに気づいてはいたものの、そりゃBBQだもんな、またみんなでやるか、その程度にしかその時は思っていなかった。

無類の焼き鳥好きな私は、居酒屋では必ず焼き鳥を頼む。
居酒屋で美味い焼き鳥は鶏肉の良さなのかな、と思っていたのだが、ある時、焼き鳥を頼んだら、美味さに一瞬止まった…
え?なにこれ?どういうこと?と、カウンターに独り座っていた私は、そのまま大将に声をかけた。
大将は地鶏使ってるから、というのだが、いや、そういうことではないと思うよ、焼き方とかでもないし、とにかく味が全然ぶち抜いてるから、全然違うから、と返した。
そして、すぐに、これ、炭が違うの?と、の問いを大将に投げかけた。

お客さん、分かるねぇ、そう、ウチは炭が違う、炭で味が変わるんだ。
鳥を焼いた脂が炭に落ちて、煙が出ると、その煙に含まれる炭が食材に付いて、風味を付け加える。
だから炭が重要なんだよ。

大将は、炭にも種類があって、黒炭(クロズミ)と白炭(シロズミ)というのがあるという。
黒炭は数百度の低温で温度で焼き、白炭は窯に空気をガンガンに送り、千度以上の高温で焼く。
同じ木でもこの工程の差で炭素などの成分が変わり、硬さ、火の持ち、発熱量などが変わってくるから、味が変わる、というのだ。
一般的なのは黒炭で、安価ということもあり、普通の居酒屋や焼肉屋で使われているが、煙が出すぎて炭食ってるみたいになって、あんまり美味くならない。
しかし、白炭はいわゆる紀州備長炭のような、高価なのだが、煙が出にくいだけでなく、遠赤外線が強く、火が長持ちする炭。
これでいい肉を焼くのが一番美味いんだ、間違いないから、と教えてくれた。

なるほどなあ、今度備長炭でBBQやってみよう、と私が言うと、
それもいいけど、七輪がいいよ、火の始末も楽だし、家でできるから、と大将が言い出した。

ほう。七輪、ねぇ。なかなか悪くないなあ…

私の触手が蠢き出した。
いろいろと調べて、私は七輪を買った。
蓋付きの切り出し七輪。

蓋付きの七輪
焼き鳥
初秋にサンマとかヤマメとか
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男が楽して、家族団らんを提供できる。それが七輪の良さ。

かなり、いい感じではないだろうか?
見てるだけで楽しくなってくるのではないだろうか?
こんな感じで、ウチは週末の肉魚は、七輪だ。
七輪で焼くだけで、美味さがとてつもなくなる。
肉屋で肉を買ってきて七輪で焼く。
魚屋で魚を買ってきて七輪で焼く。
ただ、それだけ。
子供の食らいつきが半端ではない。
七輪だけで、家族も週末を楽しみにするようになった。
一日使って、わざわざ車で河原に行くこともない。
自宅の軒先で、焼くだけ。
火を起こしてから片付けまで2時間位だ。
そんなわずかな時間と労力で、家族にエンターテインメントを提供できる。
楽して、平日の罪滅ぼし。
しかも、七輪で焼くだけで、抜群に酒に合う肴ができる。
冬なんて、メザシ焼いてる横で燗酒なんかもついでにできる。
色んな意味で、一挙両得。
我々中年男性にとって、これが七輪の良さである。

いままで焼いた食材をレビューしたので、こちらも見てほしい。

メザシは最高のメニューのひとつ。
苦いから子供は食わないので、肉でも焼いた後に。
ホーローのマグカップを横に置いて熱燗にすると簡単。
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私の七輪について。

と、ここまでで、すでに七輪に興味を持たれてしまったのではないか、と思うわけだが、私の七輪についてお話していこうと思う。

まず、私がいろいろと調べて、買ったのは上述の写真にもある、この七輪
まあ、ネットで情報を集め、私のBBQマスターとしての経験を通じて、内径約25cmの蓋付きにした。
実際使ってみたが、この大きさが大正解。
大きめの魚は乗るし、鳥の丸焼きみたいなものもできる。
2〜3人の食事から、マックスで4〜5人位でゆっくりと七輪囲むくらいにも使える。
形状も、丸型で大正解。非常に使いやすい。
とにかく、七輪を使ってみると驚くのが、その便利さ。
BBQだと、BBQ台を組み立てて、火を起こし、処理するまでが一騒ぎ。
七輪は、持ってきて、火を起こして、処理するまでが楽。
これは私が編み出したのだが、七輪を使えば真っ赤な炭を移動させる手間がない。
とにかく炭火の扱いが楽なので、毎週のようにできるのだ。
この七輪は、高かったが買ってよかったと思う。
しかし、この私の七輪がベストで誰にもオススメできるかというと、そうでもない。
蓋は珪藻土のは必要なかったかなとか、もうちょっと背の高い七輪のほうが良かったかなとか、いろいろ思うところもあったりする。
より賢く購入していただくためも、ガンガンに使ってる私の使用感を通じて、より素晴らしい七輪の道へ誘いたいと思う。

プロフィール
この記事を書いた人
賈島禅師

蕎麦が主食の酒飲み。
食を追求するあまり、自ら作るようになる。
発酵食品の研究に余念がない。
夜は鎌倉界隈を放浪している。
寺社めぐり好き。

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