食ったら黙る、粋な鎌倉蕎麦の名店〜北鎌倉 草庵〜

みなさん、ごきげんよう。
蕎麦おじさんです。
北鎌倉の飲み屋で知り合った左官屋さんに、ここは最高だぜ、一度行ってみなよ、と教えてもらった、蕎麦居酒屋草庵。
何十年と鎌倉に住んでる人が言う情報は間違いない。
ということで、早速行ってみた。
北鎌倉駅から建長寺の裏手の明月院を更に奥に抜け、急な勾配の山を登ると高級住宅街に。
さらに登って行くと、普通の住宅街になっていく。
この住宅街を抜けたとこにある、小さな小さな商店街。
その中に、ひっそりと佇む、草庵。
いやあ、駅からここまで、20分程度。ハイキングだ。

そんな草庵の見た目は街の蕎麦屋、といった感じだが、中にはいると、一〜二杯飲んで蕎麦食えと店の入り口に書いてある。
夜の12時までやってるようだが、左官のおじさんの話では、夜は予約しないと開けてないといっていたが、、、

剣菱あんじゃん！と思いながらも、とりあえず、郷に入りては従わないとならない。
まずは、蕎麦湯割りを。

これで、万全な戦闘準備完了。
蕎麦の香りに包まれる、最強の蕎麦湯割りだ。
お新香を突きながら、飲んでる間に「特大せいろ」を頼む。

なにこれ。ほんとに特大！
50cmくらいの直径のバカでかいざるに、丁寧に散らしたそば。
なかなかの壮観である。
これで1200円というのも驚き…

まあ、驚くも、待ち焦がれた蕎麦だ。
間髪入れず、まずは一口。
食ったら、黙ってしまう…

引き締まった蕎麦の爽やかな味わい。
これは山葵をつけ、蕎麦だけで完食しそうだ。
もったいないので、つゆをつけて、食べると、まあ風味豊かな…
また、黙る。
あんな量あったのに、一言も喋らず、さっさと完食。
いくらでも食えるくらい美味いのだけど、もう、美味い！とか、一切口に出せない。
感動しかない。

大将が言っていたが、ネギは蕎麦湯を飲むときに入れる、とのこと。
こちらも、店のルールに従い、残しておいたネギをそば猪口に入れ、蕎麦湯を入れる。
つゆの香りが、なんとも素晴らしい。
もう語ることはない。
鎌倉の蕎麦の一つの回答なのではないだろうか。
こんな山奥に名店あり。

とりあえず、つゆと蕎麦湯の配合が今後の研究のテーマとなった。