一口食って、アタリ!と思わず口走った。
鶴岡八幡宮の近くの茶織庵。
趣のある店構えに以前から気になっていたのたが、観光地だしなあ、とタカを括っていた。
とはいえ、この入りにくそうな、佇まい。
なにかあるだろうと、古民家の門をくぐってみたのだ。
こじんまりとした店内を見渡すと、おすすめに、すだちそば、海苔や鰹節やアラレなどが盛り盛りの茶織庵そばなどがあった。
が、ここはシンプルにかき揚げせいろ、といこうではないか。
まずは、そのまま蕎麦を。こりやぁ、かなりの打点の高さ。
この蕎麦はちゃんと味も風味もしっかりした二八の手打ちだ。
上になんかかけるのは、邪道なんじゃないかと思うわけだ。
言ってしまえば、かき揚げも要らない。
好みの問題もあるが、蕎麦の味だけを堪能したければ、やはりせいろがいい。
もったいない。
好みの問題もあるが、蕎麦の味だけを堪能したければ、やはりせいろがいい。
もったいない。
せいろの大盛りを頼んで、ひたすら無言で食うのが正解だろう。
鰹節の風味が豊かなつゆもたまらない。
蕎麦猪口に蕎麦をチョイと付けて食うくらいで、風味が踊る。
そして、驚いたのが最後の蕎麦湯。
真っ白な蕎麦湯でつゆを溶くのだが、つゆの風味がガラッと変わる。
あまりのうまさに、蕎麦湯だけ飲んでみたら、それだけで蕎麦の風味と味わいが抜群。
これで焼酎割って飲みたいわあ。
帰りがけに厨房の大将に向かって、ご馳走さまと伝えようと声をかけたら、ベスト着て蝶ネクタイしてた。
蕎麦屋なのに、なぜ蝶ネクタイを選んだのか。
蕎麦屋なのに、毎日蝶ネクタイなのか。
モヤモヤしながら店を後にした。
店名 | 茶織菴 (さおりあん) |
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ジャンル | 居酒屋・串焼き・ワイン |
電話 | 0467-73-8873 |
予約可否 | 予約可 |
住所 | 神奈川県鎌倉市雪ノ下3-1-30 |
営業時間 | 11:30~18:00 日曜営業 |
定休日 | 月曜
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