深夜のマスターとのグルーヴがたまらない。QueenマニアのROCKBAR。〜五反田 ロック酒場ストーンコールド〜 | Yacchaooze!

深夜のマスターとのグルーヴがたまらない。QueenマニアのROCKBAR。〜五反田 ロック酒場ストーンコールド〜

五反田エリア
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ストーンコールドとの出会い

2018年末からボヘミアン・ラプソディが大ヒットしてる最中、私はストーンコールドというBARのことを思わずにはいられなかった。
そもそも、このBARとの出会いは、数年前。
オープンして半年も経ってないときだった。

2016年4月21日。
私が最も敬愛しているのPrinceというアーティストが亡くなった。
訃報は次の日の朝知ったのだが、やりきれなくて、たまたま、入ったのが、このストーンコールドだった。

時差があるから、22日の朝に私は知ることになった。
日中、私は呆然として仕事が手に付かなかったので、早々に切り上げ、五反田ヒルズでひとりで呑むことにした。
そのハシゴしている途中で、目に入った、この看板。
「ロック酒場ストーンコールド」
で、入口の扉に、一筆書きのフレディのチラシ…
“Stone Cold Crazy”は、MetallicaなんかもカバーしてるくらいQueenの中でも割と激しいハードロックナンバーだ。

え?まさか、と思い、その重い扉を開けたのが始まりだった。

え??
なにここ。

これが私の第一声。
扉を開けたら、、、Princeががかってる…

その暗い店内には、所狭しと往年のロッカーのポスター。
Queen、David Bowie、Prince、Beatles、Rolling Stones、、、、

Brian Mayのサインが消えかかってるRed Special。と、Queenメンバー全員のサインの入ったアルバム。

そして、入口の目の前には、Brian MayのRed Specialが壁に掛けてある。
その上には、QueenのA Kind Of Magicというアルバムが仰々しくかざってある…
客は私ひとり、だ。

いらっしゃいませ。
どうぞ。

今日Prince亡くなっちゃっちゃいましたね、、、

だから、今日はずっとPrinceです…

ですよね…

HARPERのハイボールを頼み、タバコに火をつけて、PurpleRainを最後まで無言で聞く。
マスターは話しかけてこない。

Princeお好きなんですか?と私から振ってみた。

…はい。…結構、好きです。

え?Queenではないんですか?

もちろん、Queenは大好きですがPrinceも同じくらいですか、ね…

そうなんですか…
ホントショックな日ですよね…

こうして、ほぼ無言でPurpleRainを聴き終えると、店を後にした。
こんなところに、こんな店があるんだな、と思いつつ、眠さと絶望でクタクタになった身体を引きずって帰っていった。

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ちょいちょい通い始めてみると…

そこから、事あるごとに、顔を出していったのだが、無口なマスターが少しずつ話始めてくれた。
実はDavid Bowieも大好きで、こないだ亡くなっとときショックだったとか、この時代のライブが良いんだとか、Queenは、82年の西武球場のライブが一番すごいからとか。
で、DVDをかけてくれて一緒に見たり。
そして、ふと、そういえば、壁に掛けてあるRed Specialはレプリカって、マスターの?と、尋ねた。

あのRed Specialは、友だちから借りて置いてんだけど、Brian May直筆のサインが入ってて。
弾いてたら消えてきちゃった。

いやいや、消えてきちゃったじゃないから!
ほんとに?
うわあああ!まじでサイン薄くなってるし!!

それから、上のA Kind Of Magicは、Queen四人の直筆サインが入ってあるの。
珍しいんだって。

え?!なにそれ!
まず四人揃ってサインすることないっていうじゃないですか!
ここセコムとかやらないとマズイくないですか!

んーーー、、、大丈夫じゃないかな。

俺、盗みに入っていいすか?

んーーー、それは困っちゃうねえ。

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夜中にひとりで訪問

ある日、仕事仲間と呑んで解散した後、ひとり呑み直そうと、ストーンコールドへ。
店の外からでも分かるくらい、抜けた音でBostonが聞こえてくる。

カウンターに通され、痴話喧嘩している夫婦の横に座らされる。
すげえ空気が悪いので、目の前にあったバランタインをロックで頼む。
奥に座ってる白髪交じりのおっさんは寝ながらBostonを口ずさんでるし。
でも、口ずさむ理由は、間違いなく、この音響だ。
パソコンの小型スピーカーとウーハーだけなのに、中域がくっきり聞こえるのに凄まじいレンジ幅。
信じられない抜け感だ。

なんでこんな抜けるんですかと聞くと、マスターは、CDって、盤によって音が違う、というのだ。
デジタルなんだからそんなことあるの?と、問いただすと、はっきりと違う、逆に悪いのがすぐに分かるようになるというのだ。
Bostonというバンドは、自分の中では産業ロックだから、ポップスみたいなペラペラ感じで受け取っていたけど、なにこれ。
Bostonのギターサウンドってこんなに生々しいんだな。
ハムバッカーのギターをマーシャルにぶっこんだだけくらいの、まんまのチューブサウンドだ。
知らなかった。
こんないい音は心地いい。
しかし、CDでも良いの悪いのがあるのが分かるくらい、現代のスピーカーの精度は高い、ということなのだろう。

気を良くしたQueen好きのマスターは、FreddyMercuryのソロのマニアックなのがある、とミキサーをいじり始めた、、、

おいおい、FreddyMercuryってこんなすごかったっけ、、、
音がいいと、息遣いまで聞こえてくる。
息遣いが、あのフレディ独特のコブシ回しになってるし、
まるで話し声がそのまま歌になってるみたいだ、、、
なんて自由なんだ。
こんなだったけ?フレディって。
音符があっちこっち飛びまくると思ったら、細かく刻んでいったりするし、とにかく技術のレベルが異常。
なのに、FreddyMercury自身が音楽そのものくらいに自由だ。
あんだけ散々聞いていたのに、こんな凄いとは思わなかった。

次は、DVDでFreddyMercuryのPVを流す。
出っ歯で七三分けのオッサンが上半身裸で胸毛ワサーで、踊りまくる、歌いまくる。
しかし、パフォーマンスが、マイケルジャクソンばりに緻密に計算されてる。
こんなくるくる回って踊ってったっけ?
まあ、マイケルとは全く違うけど、ロッキーホラーショウみたいな悪趣味なミュージカル感が、なんともカッコイイ。
ソロの時が一番のびのびしてたんだなぁ、、、

そんで、フレディご自身の性的趣向全開のBlakeFreeのPVを改めて見ながら、絶句。
今LGBT云々いうけど、この時代に全開だよ、全開。
なんか出ちゃってるもん。
こんな人、いままで出てこないし、これからも出てこないんだろうな。
俺が口ひげ蓄えてタンクトップで出歩いてたら、間違いなく注意していただきたい。
完全にフレディーに影響されてる。
何はともあれ、少なくとも性病だけには気をつけて生きていこうと思う、とマスターに宣言しておいた。

そんなことより、酒がなくなった。
まぁ、おかわり。
飲んじゃわ、ここ。

そんな私を横目に、ちょっとごめんね、と謝りながら、人見知りのマスターはボソボソと痴話喧嘩の夫婦をなだめはじめた。
夫婦は俺に謝って出て行く、、、
だったらこんなところで大声で喧嘩すんなよ。
常連だって言うから、黙って無視してやったんだからな。
FreddyMercuryを聞きながら、横で巻き舌の痴話喧嘩の離婚話のBGM。
それもまた音楽だな。
いや、演歌だな。
しかし、五反田はこういう場末感がたまらねーな。

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Queenマニアの友人を連れて、マスターにぶつけてみた。

そんな、人見知りな、かなりマイペースなマスターと、その懐の深さに堪らなくなって、ちょっとずつ仲良くさせてもらうようになった、数年前のフレディの命日。
Queen好きの友人と二人で顔を出した。
Queenのビデオをみながら、来日当時のパンフレットや貴重な資料を見させていただく。
彼は相当気に入ってしまい、共通の友人である、よりコアなQueenファンを次回連れてくることにした。

来日時のパンフ
命日なので、タバコを線香に見立てて、遺影とともに、お供えをば。

二週間後。
おっさん三人でストーンコールドへ。
初訪のQueenマニアの友人は、店に入るなり、おお!と感嘆の声を上げ、マスターに食らいつく。
そして、入口に掛けてある、ウェンブリーのときの黄色いコスプレ用ジャケットを着だした。
おいおい、いきなり行き過ぎだって。
もうちょっと間合いってもんがあるだろう。

だが、おもむろに、マスターは例の82年の伝説的なまでにキレキレなQueenのライブを流す。
ああああ!これ!!!と初来店の友人が声をあげたが、すぐにおっさん三人黙り込む。

いやあ、圧巻。なんと素晴らしい。
すげえなQueen。
こんなすげえパフォーマンスやってたのか…
これ、楽器四つで出せる迫力とは到底思えない。

改めて観てると、Brian Mayのギターサウンドって、Freddyの声を前に出すために、あのヘンテコリンなこもった音にしてる気がしてきた。
超計算されてる…
こんなの出来るミュージシャンなんて今いないんじゃないか?

そこから、伝説のチャンピオンのPVの別バージョン、Brian Mayのソロに、Eddie Van Halenのギターが乗った永井豪原作の特撮映像、RogerTaylorのソロのPVなど、てんこ盛りを食らう。
知らねえ。全然知らん。
しかも、Queenの全身のバンドSmileのレコード、インタビューを収録したレコード、
Cozy PowellとBrian Mayの音源、などなど博物館レベルの代物が出てくる。
なんだここ。ここまでディープだとは。
古いグッズやレコードをおっさんたちが、うおおお!言いながら喜んでる様は、知らない人が見たら完全にアブナイ集団にしか見えない。

ほとんどタモリ倶楽部状態。

さらに、テンションあがって、マスターが、Brian Mayのサインの入ったRed Specialを取り出し、そこに転がっているVOXXXのミニアンプをつなぎ、弾き出した。
黄色いジャケットを着た酔っ払った友人が歌いまくる。
いや、唸り声をあげて、踊っている、、、
キレがなさすぎて、シュールすぎてヤバイ。
なんだこれ。笑
夜中ずっとこの調子。終わらない。

もう楽しすぎて忘れられないので、次回までにQueenとDavid Bowieのギターを少し覚えて行こうと思う。

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映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観て

年末にやっと絶叫上映会に行けた。
行ったら、ストーンコールドに行くしかないじゃないか、と思っていたら、結局年始になってしまった。
まあ、複雑な気持ちにはなったけど、ラストのライブエイドのシーンは泣いた。
というか、物語そんないらないんじゃないの?とか思ったり、思わなかったり。
早い時間にいる店員の姐さんもいたから、三人で思い思いを語ってしまった。
マスターもいろんな人がいるよね、といろいろ想いを受け止めてくれたりして、なんか気持のやり場を作ってくれた。
やはり好きな音楽やミュージシャンが一緒の人がいる店って、単純にありがたい。
救われる。

でも、分からないことがあるんですよ。
ボヘミアン・ラプソディを若い子が良いって言ってんの、が分からない。アレなんですかね?
と疑問を投げてみた。

いやあ、ウチ、こないだNHKの取材が来て。
そういう内容もあるから、とりあえずDVD観る?

えーーー!マジっすか!
観る観る!!

オープニングの1分くらい、ストーンコールド。
店にあるフレディのデカイフィギュアが、ドン、ドン、パッ!ドン、ドン、パッ!とアップになって、場面転換。
以上。終わり。
そこから、メッチャクチャ薄い内容のボヘミアン・ラプソディーの「良さ」を伝える番組がスタート。
もはや苦笑しか出てこない。

やっぱり、フレディの生き様が感動しました!
仕事も果敢に挑戦していかないとって思いました!

なんすかこれ。
こんなん、社長に半強制的に映画見せられてテレビのインタビュー受けたら、こんなどうでもいい感想しかでてこないですよね。

あのね、Queen好きな世代が部下や社員に無理やりボヘミアン・ラプソディ見せるのを「ボヘハラ」っていうんだって。

ボヘハラって…
全然Queen、いや、ROCKを分かってないですよね。
社長に拳銃突き立てて、俺は違う!って主張しないとダメじゃん。
いや、メイン顧客の胸ぐら掴んで大問題起こすとか。
やらかしたのをママに報告しないと。
俺も昔、サラリーマンのときに、客とゴリゴリの喧嘩したあげく数百万の赤字案件やらかして大問題起こしたことがあるぞ。その代わり、恐ろしく良いモノはできたけどね。
あそこらへんから、猛獣使いと呼ばれるようになった。
さすがに、これは、かあちゃんには報告しなかったけど。
そういうことだろ。何観てたんだよ、お前らって、説教したいですわ。

だから、それが、、、ボヘハラだって。

…マスター、おかわり。もう、Save meかけて。

いやいや、70年代のQueenのライブ観る?凄いですよ。

え?それは観ます!

散歩の達人にも掲載されたらしい、、、
店名ストーンコールド
ジャンルバー
電話番号080-3121-5726
予約可否
住所東京都品川区西五反田1-9-3
営業時間19:30~翌2:00
定休日日曜不定休

プロフィール
この記事を書いた人
yacchaooze!編集長

Yacchaooze!編集長。
ファンタジーを求めて、グルーヴ感ある店を探し当てるのが特技。
今宵もソロ活動に勤しむ。五反田がホーム。
今日もどこかで、やらかしてます。

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