味の境地へと誘う、七輪の始め方。おすすめ七輪9選。 | ページ 2 | Yacchaooze!

味の境地へと誘う、七輪の始め方。おすすめ七輪9選。

野趣の道

七輪の、ススメ。

安いものだと三千円程度、高いものだと二〜三万くらいする。
この違いは大きさだけではない。
七輪は、切り出し七輪と練り七輪に大別され、その製造方法で性能が変わるのだ。

練り七輪

七輪は珪藻土で作られている。
珪藻土は、空孔が多いため、断熱性に優れているだけでなく、熱されると遠赤外線を大量に発生する特徴がある。
その珪藻土を粉砕した粘土を成形して、焼いて、製造するのが、練り七輪。
安価だが、重く、割れやすい。
焼肉屋など飲食店でテーブルに出される七輪は練り七輪が多い。

そもそも、七輪は水に弱いのだが、この練り七輪は特に水厳禁。
熱した練り七輪に水かけたら、簡単にヒビが入る。
そもそも、七輪はメンテナンスフリーなので、水なんてかける必要はないのだが、初心者はやりがち。
七輪は、洗っちゃダメ。どうしても汚れを拭きたいときは、固く絞った布巾で拭くくらいでいい。
使い込んで黒く汚れた七輪が、カッコいいのだ。
練り七輪は、重いし、壊れるの前提で買ったほうが良いと思う。
そのかわり、国産でなるべく大きめを選択していただきたい。
試しに七輪やってみよう、程度であればオススメ。
近くのホームセンターでも売ってるが、安すぎるのは土を成形し周りに珪藻土を塗ってるだけのものもあるので、ご注意を。

切り出し七輪

珪藻土の岩を切り出したものを七輪の形に削り出して製造されるのが、切り出し七輪。
この削り出しの作業は、職人の腕がモノをいうので、価格は練り七輪の数倍程度となる。
現代では昔ほど需要がなくなり、愛知と石川あたりの数社でしか製造していない。
七輪は水に弱いので、外に出しっぱなしはできないため、使ったら屋内に閉まっておくことが前提だ。
火の取り回せる場所に移して、火を起こし、焼き、終わったら炭を火消し壺などに入れて温度が下がるまで何時間もまた無くてはならない。
そんな火元の処理をして、また屋内に仕舞う。
またBBQなどの利用であれば、車で移動させて利用することもある。
となると、取り回しがかなり出てくるものだが、この切り出し七輪は、驚くほど軽く利便性が高い。
そして、強度にも優れ、アウトドアの使用に適している。
切り出し七輪は、一生モノ、なのだ。

一生モノ。
この言葉に男は弱い。

ということで、オススメは切り出し七輪。

切り出し七輪のメーカーのサイト

丸和工業
テレビとかに出て有名になったらしい。こっちのほうがよかったかな、といまだに思ったりする、、、
昔ながらの七輪。

能登ダイヤ工業
こちらも結構メディア露出されている。丸和工業と同様、昔ながらの七輪。

七輪本舗
従来の七輪にプラスアルファのアイディア商品が多い。
Googleで広告バンバン出してるから結構広告費使ってんなあ、と。これをどう捉えるか。
どうしても蓋が欲しかったので、私はコチラのお卓の七輪大を購入。

能登七輪の里
最近できたと思われるサイト。
説明上手。こちらもアイディア七輪推し。

適切な七輪のサイズと形状

七輪初心者にオススメのサイズ

七輪を選ぶときに、最も悩むのが、サイズと形状だ。
サイズは1〜2人用から、2〜4人用、5〜6人用くらいまでの3段階が一般的。
だが、七輪なんて、店でない限り、1人でやる人はまずいないはずだ。
七輪を台所の換気扇の下で何度かやったことがあるが、やはり匂いが付く。
確実に嫁に文句言われるので、現代の住宅での屋内七輪はオススメできない。
となると、まず、1〜2人用はナシ、でいいと思う。
そして、七輪はBBQコンロに比べ、少ない炭で高い遠赤外線効果がでるので、デカすぎるサイズは、炭の量がいちいち多くなり不経済。
月に2回は5人以上でBBQやってるとかじゃないとオススメしにくい。
そもそも、七輪は大量に焼くというよりも、メインの料理を一品、二品をゆっくり焼くというイメージで使ったほうが良い。
実際、2〜30分で炭を起こし、そこから1時間位かけて、焼肉やら焼き魚やらを焼きながら食材をじっくり堪能するのだ。
BBQとかで一気に焼いてバカ食いするのと同列で考えてはダメ。
私でも結局、月に2〜3回程度、週末にやっているが、そんな日常使いに適しているのが七輪だからだ。
家族構成として、大人二人、大人二人と小学生くらいまでの子供二人であれば、2〜4人用で十分ではないかなと思う。
屋内の仕舞う場所も食うし。
だから、2〜4人用の内径約25cm以上がオススメ。
アジの開きが、ギリギリ入るで考えてOK。
頭や尻尾がはみ出ても、先に頭の方を焼いて、食材をずらして尻尾の方を焼くとかできる。
サンマみたいな長い魚は2つに切って焼くか、頭の方と尻尾の方をずらしながら焼くかしればいい。
コレより小さいと焼き場が小さすぎて、調理の幅が限定される。
サイズを検討する際には、フライパンと同じくらいと思えば、ご納得いただけるだろう。

内径25cmの七輪

七輪初心者にオススメの形状

形状は、丸型と長方形がある。
ここは、朝顔とかひまわりと呼ばれてる、丸型をオススメしたい。
炭火の火力は七輪に対して均一ではないからだ。
特に、一家族分の食事を調理する程度であれば、炭も3つ、4つくらいでいい。
となると、なおさら火力が均一になりにくい。
丸型は、網も丸いので、わざわざ網を持ち上げずとも、ぐるぐると回すことができるので、火力のムラをみながら網を回して食材に均一にまわるようにすればいいだけだ。
長方形だと、いちいち網を持ち上げる必要があるため、初心者には向かない。
しかし、大人数のBBQなどがメインであれば、いきなり長方形の大きいものを検討してもいいだろう。

炭について

炭で食材の味は、まるで変わる。
それくらい炭は大事だ。
七輪で備長炭が切れてしまい、BBQ用の安い木炭で肉を焼いてみたが、石油臭くて台無しになったことがある。
七輪でせっかく焼くなら、安い黒炭では、かなりもったいない。
ここは備長炭しかない。一択だ。
ぜひ、一度は備長炭で焼いてみてほしい。

備長炭は長いほうが高価。
というのも火持ちがいいからだ。
小丸というのは割れてない小ぶりの備長炭を指す。
我々は焼き鳥屋ではないので、七輪で扱う分には2時間くらい持てばいい。
バラ、と呼ばれる炭で十分だ。

とはいえ、備長炭はバラでも、2キロで2500円以上と、とても高い。
これもまた別の店の大将に聞いたのだが、国産備長炭が不足して値上がってるようである。
たしかに、少量でも火力が全然強いし、明らかに風味も違うのだが、完全プロ仕様。
友人家族などとやるときには良いと思うが、自分の家族だけでここまでやるか?ということも踏まえて検討したい。
そんな時流もあり、いろいろ試したところ、私はオガ備長炭にたどり着いた。
これはおが屑に圧をかけて固形にし、それを備長炭と同じ製法で作るものだ。
国産備長炭には及ばないものの、家庭ではこれで十分すぎるくらい。
白炭なので煙も出にくい。
いくつか種類試したが、あまり差はないので、国産なら問題なく選んでもらっていいだろう。

こちらは、10キロで約2,000円ちょい。コレくらいなら普段使ってもいいのではないかと思う。
オガ備長炭をメインに使い、炭火の使い手になろう。
慣れてきたら、国産備長炭。
高級食材を焼くような、ここぞ!という場面で使うと良いと思う。

炭の着火方法

BBQ用の着火剤は厳禁。
石油原料で作られているので、食材の風味を損ねてしまう。
だから、BBQ用の火おこしグッズは不要。
ライターで新聞燃やして、炭着火、とかやってられないので、私が行き着いたのは、ガスバーナー。
これであれば、数百度の火力で炭を炙ることができ、わりと早く火が回ってくれるので、調理に入る時間を短縮してくれる。

炭を七輪に横置にして、炭の割れた端を並べ、そこにバーナーで炙る。
様子をみながら、白っぽくなってくるまで炙る。
トングで炭を返して逆側も。
いい感じになってきたらしばらく放置。
早く火を起こしたければ、七輪の空気孔から、うちわで扇ぐと火の回りが早い。
私は面倒なので、ガスボンベで、着火、しばらく様子をみて、さらに追いバーナー、というのを繰り返す。
30分位で炭火全体に火が回る。
七輪の上に手をかざすと、突き上げるような熱を遠赤外線を手に感じたら火が回った合図。
食材を乗せて焼いていこう。
炭火全体に火が回ってないと、ほんのり暖かな感じしかしない。
なんか焼けないなあ、と3〜40分待たされても焼けず、半生の食材を戻して、再度炭火に向かって追いバーナーか、空気孔に団扇で風をおくらざるを得なくなる。
灰が飛ぶし、食材がもったいない。
最初からきちんと火を回して焼こう。

炭の処理について

これは七輪選びにも関わってくるのだが、炭の処理はしやすいものを選ぶとなおいいだろう。

火皿の有無

火皿という、七輪の炭を置く穴の空いた底面が外れると、灰の処理が楽。
外れないと、灰を撒き散らしがち。
ここは七輪選びのポイントの一つだと思う。

七輪の蓋

七輪の蓋があると、火消し壺が要らない。
やめるときに、七輪の空気孔を閉じて、蓋をするだけでいいからだ。
真っ赤な炭の移動がないのは楽である。

しかし、わざわざ七輪と同じ珪藻土の蓋を買う必要があるか?という疑問。
そもそも七輪の蓋なんて、珪藻土の板を置くだけ。
密閉してないので、ずれたらスキマができる。
であれば、珪藻土の蓋である必要はない。七輪の縁が平であれば、お盆のような板状の耐熱性のあるものを置くだけで、七輪の蓋ができる。
であれば、蓋を素焼きの植木鉢の皿で良いではないか。

上記は27cmを選んだが七輪の外径に合わせればいい。
これで七輪蓋が代用できる。わざわざ高額な珪藻土である必要がない。
持ち上げるとき、熱いので冷めたかどうかの確認はちょっと面倒だが、わざわざ蓋付きの七輪を選ぶ必要がないので、七輪を選ぶ時に選択の幅が増えるはずだ。

それから、なぜ、私が素焼きの植木鉢、テラコッタを勧めるのかというと、私は七輪とテラコッタで石窯を作ったからである。

テラコッタと七輪を組み合わせた、石窯。

中を180度くらいまで上げることができた。
素焼きは窯で焼くときに千度超えるわけだから、耐熱抜群。
この時、鳥の丸焼きを作ろうと思って、この石窯を組んでみた。
テラコッタの鉢はホームセンターで1000円もしない。

七輪とテラコッタで、石窯を作る。〜究極のローストチキンを求めて〜

なので、火消し用の蓋にはもってこいではないかなと思う。ただ、珪藻土のように断熱性はないので火傷に注意だ。

蓋があると鎮火させながら、焼き芋が作れる

炭火で焼き芋は鉄板。
さつまいもを洗って、濡れたキッチンペーパーを巻き、その上にホイルをかぶせて、炭火に投入するのだが、蓋があると、炭を鎮火させながら予熱で蒸し焼きができる。
ダッチオーブンで焼き芋、炭火に投入して頃合いみる焼き芋、いろいろやったが、なぜかこの方法が一番美味い。
これはオマケ程度に思うのだが、オマケとは思えないほどの塩梅で仕上がる。

キッチンペーパーとホイルで包んで投下。この上から蓋をして鎮火させる。
小一時間放おっておくと、炭も鎮火。
さつまいもの甘みが全部引き出されたかのような焼き芋ができる。

蓋がなくても火消し壺さえあればOK

通常、七輪には蓋がない。蓋は便利グッズと思っていただいていい。
蓋がなくても、火消し壺さえあれば、鎮火できる。
火消し壺もいろいろあるのだが、これこそ珪藻土である必要はない。
これはBBQ用の安いやつでOK。
消して残った炭は次回使える。
私が使っているのはコレ!

これは火消し壺兼火起こし壺。
慣れないうちは、小さめの炭にバーナー着火して、この壺の下に置き、炭を立たせて放置で勝手に火が回る。
また、七輪を仕舞うときは、炭火をこちらの壺に入れて蓋をすれば、鎮火する。
ただ、熱を持つので、完全に鎮火するまで野外に放置しておこう。
触るとやけどするので注意。
珪藻土の火消し壺は、触ってもやけどの心配が少ないけど、高額。
これは値段と検討していただきたい。

ちなみに、私はこのキャプテンスタッグの火消し壺兼火起こし壺を灰を処分するときだけ使っている。
七輪で灰が溜まったら、この壺にわさっといれて、使える炭と灰を分離する感じ。
鎮火は蓋、着火は七輪の上でバーナーで完了。

って、考えると、七輪の蓋ってかなり便利。七輪ごと珪藻土の火消し壺にしてしまうのだから。
こんなことも含めて、次のページは、お待ちかね、「おすすめの七輪9選」。

プロフィール
この記事を書いた人
賈島禅師

蕎麦が主食の酒飲み。
食を追求するあまり、自ら作るようになる。
発酵食品の研究に余念がない。
夜は鎌倉界隈を放浪している。
寺社めぐり好き。

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