オススメの七輪、9選。
ここまでのことを総評して、オススメの七輪を挙げていこう。
まずは、丸和工業の七輪。
ここの脇田又次氏という有名な職人さんのものが有名だ。
では、脇田氏のメッセージを。
太古の宝 21世紀に活かす
https://www.suzu.co.jp/maruwa/
珠洲の珪藻土(けいそうど)は1200万年前の植物プロンクトンの死がいがたい積したもんやわね。そんなもんを二十一世紀になって切り出して、七輪作っとるなんて「不思議なもんや」と思わずに おれん。
珪藻土の七輪の特長は、真っ赤になっても外側は火傷(やけど)する ような熱さにならんことやね。保温断熱効果が高いんや。燃料をうまいこと使えるから省エネにもなる。金属でできたバーベ キュー道具やらがたくさん出回っとるけど、切り出し七輪は金具を離せば、土に返るからゴミにもならんわけや。珪藻土は、 これからの時代にうってつけの「宝」やね。
材料になる珪藻土の目に見えない亀裂が面倒なんや。六-七割が七輪 になれば良いとこ。塊を切り出した時点で、亀裂の入っとるやつはポロッと落ちる。その時は大丈夫でも、穴を掘って形を整 える時に崩れる。窯の中に入れて焼いて「こっで良いかな」と仕上がりを見たら、全体の三分の一に亀裂が入っとったことも ある。二十五年やってやっと目も養われたけどな。
買ったお客さんから連絡が来ると嬉しいもんじゃ。「使うのがもった いない。飾っときたい」と言うてくれるのを聞くと、なおさら変なものは出されんなと思って緊張しますよ。自分で満足できるのを作り続けます。
脇田氏の職人気質の感じが堪らない。
私は、こういうにめっぽう弱い…
丸和工業
朝顔を平べったくし卓上でも使える仕様の、ひまわり。 32cmの直径は焼きに徹して考えた場合、絶対に使いやすい。 縁が平なので、テラコッタ蓋可能。 丸和工業のは、火皿がはずれないが、それが美しさ、なのかもしれない… 蓋付きの七輪。火消し壺要らず。 昔ながらの七輪の形、朝顔。 焼きも煮炊きもできるようにこの形なのだが、煮るのは正直ガスのほうが圧倒的。 深さがあるので、煙突効果で炭火は起こしやすい。 しかし、この形状はテラコッタ蓋ができないので、火消し壺必須。 最初から大人数BBQ用であれば、長方形もアリ。 秋刀魚焼くのメインの方多いみたいで、長方形も人気。 ここは用途での判断で。ダイヤ工業
火皿外れる焼き物専用七輪。火皿が外れると、七輪を新聞紙の上にバサっとひっくり返して、灰を処分できるので楽。 大人数なら長方形もアリ。火皿が外れるのがポイント高い。七輪本舗
お卓の大
蓋付き、火皿が外れるなど、昔ながらのひまわり七輪の進化版。
お外で七輪
蓋付き、火皿が外れるなど、昔ながらの朝顔七輪の進化版。
焼鳥秋刀魚七輪
大人数ならこちら。秋刀魚なら3匹、焼き鳥なら10〜12本同時に焼ける大きさ。
BBQとか言ってる場合じゃねぇ。男は黙って、七輪だ!
私の利用経験から、七輪のススメとしてまとめたが、改めて七輪は相当面白いと思う。
とにかく、大きさ、形状、性能どれをとっても、よく出来てるのだ。
先人の知恵を思いっきり感じることができる。
そして、BBQでは経験できない、このしっぽり感。
焼いてる時は独り。
炭火を見つめながら、あれこれと考えをまとめたり、集中できたりする。
そんな大人の時間にもなる。
こういうのは、酒飲みにはたまらないはずだ。
そして、味。
炭火は、旬の食材の味をそのまま引き出しますから、日本酒や焼酎には抜群に合う。
外で飲み歩くのもいいが、作るという目線で見ていくと、炭火と食材を考えることは、いい店を見つける舌を持つことになると思うのだ。
我々は日本人だ。日本食の探求も悪くはない。
さあ、七輪で見つける、味の境地をぜひ堪能していただきたい。
最後に。
自宅で七輪や炭火扱うときは、くれぐれも火の始末にご注意を。
