担々麺業界の3本指には入るであろう、中延 天心の担々麺 〜天心〜 | Yacchaooze!

担々麺業界の3本指には入るであろう、中延 天心の担々麺 〜天心〜

中延

担々麺業界でも3本の指に入るであろう、中延 天心の冷やし担々麺。

天心の冷やし担々麺。
自分の中では、担々麺業界3本指にちゃんと入れたい中華店である。
今日、午前中から、どうしても天心の冷やし担々麺が食いたくなって、昼に電話して駆け込む。
狭い店内は、昼時になると相席上等ならまだしも、入れないことなんてザラ。
ましてや、ワガママ娘のように、予告なくやってないなんてこともあるから、ここは行く前に必ず電話が正しい。
店に入るなり、席も付かずに、冷や担で!と、おばちゃんに注文する。
分かっている。
本来なら、普通の担々麺を頼むのが正解だ。
実際、このクソ暑いのに、周りの客は汗をかきながら、担々麺を黙々とすすっている。
しかし、俺は、冷やし担々麺がどうしても食いたくて来たのだ。
周りからこの素人が!と冷ややかな目で見られようと、冷やし担々麺への想いは揺るがない。
久しぶりの、冷やし担々麺に想いを馳せながら、メニューを見ると、夏季限定になってやがる…
邪道感満載じゃねぇか…
ランチメニューは、中華店らしく、麻婆豆腐に唐揚げ、ジャージャー麺など並んでいるが、俺は麻婆豆腐までしかたどり着いたことがない。
担々麺が美味すぎて必ず頼むから、他のメニューを食ったことがないのだ…
ちなみに、担々麺からの、麻婆豆腐は、味が一緒なので非常に悲しい結末が待っていた。
もう、二度と一緒に頼まない。
まあ、聞いた話では、唐揚げも超美味いし、他のメニューもかなりやってくれるというのだが。
しかし、ここがソロで活動するアーティストとしての胃の限界なのだ。
ユニットでの活動だと、いろんなメニューを頼めるのは羨ましい限りである。

いざ、天心の担々麺を食す!

そんな風にメニューを眺めていると、やってきた。冷やし担々麺!
ああ!麺、ひき肉、ネギの、神々しい山並み。


この霊峰を、俺は今から攻略するのだ!
麺に箸を入れ、軽くかき混ぜ、食す。

嗚呼!なんと爽やかな風味!

香辛料の涼やかさから甘みを感じ、後から来る、唐辛子と山椒の辛さに、ドーパミンが全身に駆け巡る。
冷水で〆た麺の歯ざわりと喉越しが実に素晴らしい。
麺も中盤に差し掛かかると、ランチサービスの白飯に手を伸ばす。
辛さを中和してくれるのだが、担々のタレに混ざり合った具材を乗せて、白飯を食すと、この香辛料の風味の流れに加え、山椒や唐辛子の旨味を舌の奥に感じ取れる。
麺にライスなんていうと、昨今のグルテンフリー派などは眉をしかめると思うが、俺はグルテンを食らっても、食欲への想いはフリーでありたいのだ。
そう、幸せ、とは、自らの願う自由を求め、手に入れることなのだ。

この幸せを噛み締めながら、最後の麺を食した後、白飯と天心の担々のタレが残る。
このマスターピースをちょうどいい具合に組み合わせることで、さらに、香辛料の旨味を舌全体にじわりと深く感じることができるのだ。

山椒の辛味とは何か。
唐辛子の辛味とは何か。
胡麻の風味とは何か。
そして、混ざり合った香辛料の旨味とは何なのか?
シルクロードに想いを馳せ、その先にある、人間の普遍的な食への愛…

この担々麺は、何千年も前から今まで人類に問われ続けている、これらの問いの答えに近づくために、現在我々への貴重なエクスペリエンスを提供してくれるのだ。
今後も研究を進めていきたいと思う。

店名 天心 (テンシン)
ジャンル 中華料理、中華麺(その他)
電話 03-3781-7621
予約可否 予約可 FAX:03-3781-7621
住所 東京都品川区中延4-6-2
営業時間 11:30~14:30(L.O.14:00)/17:30~22:00(L.O.21:30)

日曜営業

定休日 火曜日
プロフィール
この記事を書いた人
yacchaooze!編集長

Yacchaooze!編集長。
ファンタジーを求めて、グルーヴ感ある店を探し当てるのが特技。
今宵もソロ活動に勤しむ。五反田がホーム。
今日もどこかで、やらかしてます。

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