パワーアップして蘇った、五反田立ち食い寿司の帝王。〜都々井〜 | Yacchaooze!

パワーアップして蘇った、五反田立ち食い寿司の帝王。〜都々井〜

都々井 五反田エリア
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一年ぶりの都々井。
まさか、五反田ヒルズに移転するとは…

五反田ヒルズはもともとスナックが数十件入っていた五反田界隈でも知る人ぞ知るビルだった。
ママの高齢化で閉める店が相次ぎ、その後に、ここで産声をあげ、孤独のグルメに取り上げられ、今や人気店となった、食堂とだか、を筆頭に、次々と新規出店が相次いでいる。
食堂とだかなんて、できて間もないころから行っていたが、いまや人気すぎておいそれと入れなくなった。
クイーンとプリンスが大好きなバーテンの、だいたいガラガラのROCK酒場ストーンコールドも、食堂とだかと同時期。
そのちょい前は、一見では入れない「のん処」にも、たまたま飲み友達が居たから入れるようになったし、その流れで、一階のaoi caffeもよく行っていた。
ママが端っこで呑んで若い子に任せている、スナック「BOSS」も五反田ヒルズのいい店だ。
こんな感じで、ちょいちょい顔を出していた身にとって、ビル一棟でハシゴできる、五反田ヒルズは、正直、教えたくない場所なのだが、行くと不思議とすぐ朝になる危険地帯として、しばらく封印していたのだ…

にも関わらず、追い打ちをかけるように、五反田の名店、都々井も出店。
もともと、都々井は、五反田のガード下の立ち食い寿司。
再開発の波に押され、昨年の四月に店を閉めたのだ。
で、やっと一年ぶりの再会が、ここ五反田ヒルズ。
正直、場所にびっくりしたのだけど、あの都々井の味、を慣れ親しんでいたものとしては、そうそうに、お祝いを言いに行かなくてはならない。

開店したばかりで、激混みなんじゃねぇの?ちょっと様子みてみようと、扉を開けたら、やはり満席。
だが、ここで、会計の客と入れ違いのタイミング。
サッとカウンターに通された。
期待に反して、光々とした明るい店内。
老舗感、全くなし。
内装が綺麗すぎる…
大将たちの顔だけが、老舗を貫いている。
それに、店は前より広いせいか、落ち着かない…
でもまあ、とりあえず、ビールかなと、メニューをみると、酒のラインナップが一気に増えてる。
瓶ビールと日本酒くらいしかなかったのに、生ビールだの、サワーだのハイボールだの、ちょっと迎合してきてる。
とりあえず、生ビールを頼み、オーダーシートを手に取ると、すべて一カンの金額。
え?二カンでいくらっていうんじゃなかったっけ、ここ?
その代わり、80円〜となっているので、価格帯も少々割高になるように、いじった模様。
とりあえず、アジ、イカ、マダコ、カンパチからはじめる。
下駄に乗せられて、目の前にくると期待感が高まる。
まずは、アジから、一口。

都々井

おおおう…

シャリの一粒一粒が口の中で解け、寿司酢とネタとが絡み合う…
美味い。
美味くて、軽く、うずくまる。
なんだ?前よりパワーアップしてねぇか?
口の中で、裏方のシャリがネタをグイグイ引き立ててくれる。
そういう、役割をきちんと果たす、銀シャリの一粒に、大将の意気込みすら感じる。

次はカンパチを、一口。

うむむむ…
カンパチの弾力が…美味い…

またもや、軽く、うずくまる。
やはり、ネタのクオリティも、一段と上がってるぞ…

次はイカ、マダコ…

そうか。
そうくるか。やる気だな、都々井…
変えた価格帯そのまま味にダイレクトに伝わってくるじゃないか。
良い。とても良い。

こうして、ファーストステージでは、気合いは十二分に伝わった。
ここで、都々井といえば、あさ開の冷酒。
こいつを頼まなきゃ、はじまらない。
スッキリとして、寿司の甘みを消してくれる。
美味い。
さて、本番いくか。

そして、次は、中トロを交えて、セカンドステージへ。
うわぁ、限りなく赤身に近い、中トロ。
楽曲で言うなれば、サビに行く前で終わって欲しいの。
サビは欲しいが、サビはチョットでいいのね。
北島サブちゃんのような、派手な祭りの大トロは要らない。
一本調子のギターの生音だけでいいのだ。
そんな俺の心を見透かした上で、ぐいっと掴まれる、生きてるって言ってみろ、と叫んでくる、友川カズキ的な中トロ。
っあーーーー!!冷酒がうめぇ!
オレ、生きてる!生きてるよ!
大将!!
なんじゃこれ。ここまでのは、ガード下の店では出してなかったぞ!!

この後に、名物の、小肌をいただく。
おいこら。この、色艶。この、〆め方の塩梅。
生でもなく、酢〆でもなく。
この塩梅こそが、都々井の味。

ここに、都々井、蘇る。

そこから、鯛とイカ明太なんちゅうのも連打。
鯛にも、身悶える。

そして、都々井復活祭にふさわしく、アンコールは、常連なら皆頼む、わさび巻きを、わさび多目で。
かつ節と、わさびだけの、シンプルな巻物。
こいつのサビに涙誘われて、冷酒が慰めてくれる。
ちょっと贅沢に、トロタクと山ごぼうの巻物追加。
もう、ぐるぐるぐるぐる、酒と巻物の無限ループ。
結局、ここ、落ち着くわ…
さすがに食いきれなくなったので、お会計。
ちょっと高くなったかなと思いきや、こんだけ食って飲んで一人3,000円台後半。
ガード下のときと変わんない。
どーなってんの?
コスパを更に突き詰めて、パワーアップして戻ってきた都々井。
たぶん都内ナンバーワンの立ち食い寿司だな。
また通わせて頂きます!

そんで、お約束の二件目はaoiに突入。
今日初めて店に立つというアキバ風の女の子のバーテンにハイボールを頼むと、テンパりぎみに作ってくれた。
ここも相変わらず変だなあ…笑
あぁ、こうして五反田ヒルズの住人に舞い戻るのか…

店名 寿司処 都々井 (すしどころ つつい)
ジャンル 立ち食い寿司
電話 03-6417-3564
住所 東京都品川区西五反田1-9-3 リバーライトビル半地下
営業時間 17:00~1:00
定休日 日曜日・祝日
プロフィール
この記事を書いた人
yacchaooze!編集長

Yacchaooze!編集長。
ファンタジーを求めて、グルーヴ感ある店を探し当てるのが特技。
今宵もソロ活動に勤しむ。五反田がホーム。
今日もどこかで、やらかしてます。

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