イタリアの地方の味をそのまま堪能できる、都内でも貴重なピッツアの至宝。〜荏原中延 Oca〜

池上線戸越銀座の隣、荏原中延駅の裏手の飲屋街にある、ピッツァテリアOca。
表参道や白金の有名ピッツァテリアのピッツァも食ったが、今のところ、ここに勝るピッツァはない。
イタリアのピッツア選手権何位とかの店よりも美味い。
何が美味いかって、イタリアに行ったことある人は共感してくれると思うが、イタリアの田舎で食った、あのマルゲリータが、窯からまんま出てくる。

パリッとした香ばしさと生地の小麦粉の旨味にさわやかなトマトソース。
この恐ろしいまでの完璧な組み合わせに、目をつむると遠いイタリアの風景が蘇り、ここはイタリアなんじゃないかなと錯覚するくらいだ。
多分、俺、前世イタリア人。これマンマの味。
聞いた話によると、オーナーのオカさんはナポリの名店で修行した方らしい。
修行したっていっても、コレ出す店なんかないぞ、都内には。
もう、DNAを揺さぶるくらいの、ぶっちぎりのナンバーワン。

上の2品はランチで驚愕の1,000円。
マルゲリータを中心としたメニューは、どれも外れがない。
ずいぶん昔に生ハムのピッツアの上にルッコラ盛るのが好きでよく頼んでいたら、いつの間にかメニューにあって笑ったことがある。

しかも、ピッツァだけでなく、ラザニアがとんでもない美味さ。
素朴なのに神がかっている。
こんなん食ったことないぞ！
最後のとどめに、メニューにないが、ここの鯖の燻製も忘れちゃならない。
赤ワインのお供に悶絶絶倒間違いなし。
なんだ、この窯は。
ここにいれると何でも美味しくなるのか？
なんでこんな品川戸越の下町にこんな店があるのか、不思議でならない。
いや、こんな下町だから、イタリア人のソウルフードのピッツアが合うのかもしれない。

オーナーのオカさんは、ここら辺の飲み屋街のBARでスコッチとかストレートで呑んでるくらい酒好き。
しかもキセル吸ってたりするので、全然分かってらっしゃる。
飲ん兵衛の気持が分かるのだろう。
人がいいので、ここらへんの飲み屋ふらついてる奴らはみんなOcaファンだ。
営業時間は、他の店で飲んでても、なんか適当に肉とか盛り合わせてよ、って言うと出前してくれる。
みんな鯖の燻製を知ってるから、鯖が真っ先になくなるぞ！
それくらい鯖燻製がヤバい！
Ocaを堪能するなら、ランチより、夜だ。
ピッツアだけでなく、ワインと一緒にいろんな窯焼きが楽しめるぞ。

ここ食っちゃったら、ピッツァは他で食えなくなる。
基準が全部Ocaになるからだ。
それくらい覚悟して食してほしい。至宝だ、ここは。
それから、男性諸君は、味を知ったかのような港区系キラキラ女子をぜひ連れて行っていただきたい。
周りの場末感も手伝って、ほーら、ほら！そんな舌になりたいのか！
Ocaで、他じゃ食えなくしてやる！と心で折檻してる気分になるぞ。
健闘を祈る！