BAR AKIRAの眼の前にできたガールズバー
こないだ、久しぶりにAKIRA行って、アキラと話してたら、
そう言えば、ウチの前に、水着ガールズバーができたんですよ。
え?なにそれ?女の子水着着てるの?
そうっす。
ちょっと見てくる!
と私は店を飛び出すと、向かいの店の扉に衝撃を受けた。

なんじゃ、こりゃあ!!まじか!
結構、混んでるんすよ。
だろうな!空いてるかな、今。
ちょっと見てる!
再度、席を立って、店の扉を開けた。
すると、本当に水着のおねえちゃんたちがカウンターの中に立ってるではないか。
いま空いてる?
狭いけど賑やかな店内。私の声が届かないのか、水着の女の子がこっちにやってきた。
ごめんなさい、いま女の子足りなくて…
と、送り出され扉を閉める。
まじだ。水着だ…こんな寒いのに、水着…
分かるだろうか?この小躍りしちゃう感じ。
水着というのは、なんともこう、男の魂をガッツリ掴むものなのだろうか。
私はAKIRAに戻り、
アキラくん!本当に水着だったよ!!ビキニ!!
あはは。だから、水着ですって。
こうして、私の記憶に水着ガールズバーは深く刻み込まれたのだ。
そして、頃合いを見計らって、2,3回チャレンジしたが、断り続けられたとき、いつもの水着のおねえちゃんが、姉妹店がある、と言い出した。
姉妹店!先に言ってよ!と言い放ち、近所の姉妹店に向かう。
ここの看板がさっきのBEACH GIRLと一緒。
だけど、よく見ると「秘書倶楽部」と書いてある。
え?秘書??
いや、看板は、さっきのBEACHGIRLと一緒の水着のねぇちゃんの看板。
きっと秘書って書いてあるけど、水着の秘書かもしれない。
訳わかんねぇが、とにかく確認は大事だ。
私は、この時、一緒にいた方に、とりあえず行きますか、と無理矢理入っていった。
入ると、カウンターに、白いワイシャツのおねえちゃんたち…
あれ?と思い、前についたおねえちゃんに、水着じゃないの?ここ?と聞くと、
ここは秘書なので、水着じゃないです。
えーーーーー!
だって看板、水着と一緒じゃん!
あっちは水着ですけど、こっちは秘書なんですよ〜あははは。
基本的に、水着になれない女の子がコッチで。
水着OKな子は、こっちとあっち両方いったりきたりしてます。
私は失意の中、どうでもいい若いねぇちゃんの話を上の空で聞き、向こう側の壁にでかく書いてある「秘書倶楽部」の文字を睨みつけ、ワンセットを耐えた。
水着というニンジンをぶら下げられ、目の前で取り上げられた気分である…
こんなにも、長いワンセットがあるか…
しばらくして、キャバクラKING人とAKIRAを訪ねた。
おー!久しぶりっすね〜
あれ?今日一緒なんすね。
そうなんだよ。KINGと一緒。
そういや、アキラくん。
こないだの水着からの秘書の流れは散々だったよ…
秘書倶楽部とか言う店に、案内されて、水着じゃねぇの。
俺ら求めてるの、水着じゃん?なんなら、ビキニじゃん?
今日も混んでるかな?水着ちゃんたちは。
いやあ、わかんないっすけど。どうですかね?
一緒に来たのはキャバクラKINGだ。
もうすでに、水着の話題は刷り込んである。
行くとしたら水着しかない。
アキラくん、じゃあ、俺ら水着行ってくるわ。入れないかもしれないけど。
はーい!いってらっしゃ~い!

我々は、目の前の水着の看板をまた目に前に、扉を開けた。
カウンターの中は水着のねぇちゃん。

二人だけど、入れる?
入れますよ〜。奥でもいいですか?
おおおおお!入れた!入れたよ!
奥でもいいよ!奥はいいよね!
軽く下ネタをカマしl私は小躍りして、奥のソファ席に向かうと、そのソファに男同士横に座らされた。
なんか気持ち悪い。
だが、私の心の中は、みずぎっ!みずぎっ!ビキニっ!ビキニっ!と連呼していた。
しばらくすると、オシボリを持って、ひとり女の子がやってきた。
いらっしゃいませ〜
ソファ席でもいい。入れたことが、嬉しいのだ。ビキニのねぇちゃんと呑めるのが嬉しいのだ。
何度もトライして、全然入れなかったことを彼女に伝えると、ホントですか、それはすいません、と謝っていた。
が、よく見ると、思い出したのだ。
そうだ!毎回断っていたの、君だよ!
私、店長なんです。
だからか!
でも、あの秘書はない。あれは悲しかったぞ。
秘書からビキニだったらまだいいけど、ビキニから秘書はないだろ。
俺は君の肢体にどれだけ心踊らされたことか…
いや、今日はこれてよかった。もう、心残りはない。
そんな事言わないでくださいよぉ〜
いつでも待ってるんで、また来てくださいね。
おうよ。じゃあ、来ちゃう。
彼女は21歳で、秘書にいたのだが、今はビキニで頑張っているという。
しっかりしてるし、機転は効くし、なかなかおもしろいのだ。
こうやって、ちゃんと身体張って生きてるところが、なんともいじらしい。
もう、君は、自由に呑んでくれ。
秘書倶楽部でのほほんと座って、私も頂いていいですかあ〜?とか言っちゃってる、二十歳くらいのねぇちゃんには、到底敵わないだろう。

めいちゃん。
なかなかのファンタジーをありがとう。
これで、明日も仕事頑張れる。
店名 | BEACH GIRL |
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ジャンル | ガールズバー |
電話 | 一見で入って、女の子とLINE交換したら連絡できます |
予約可否 | 聞いた連絡先で問い合わせましょう |
住所 | 東京都品川区東五反田1丁目18−14 東五反田ビル202 |
営業時間 | 不明 不明 |